7/24/2017

msb! ニュース July

夏は故郷を思い出させる季節。それは、故郷へ帰省したのは夏が最も多いから。かき氷、風鈴、夕涼み、夏草、夏木立。書き出したら尽きることのない思い出が巡って来ます。
そして来週は盛夏の八月。盆踊りの囃子太鼓が聞こえるようです。暑い、暑いもあと1ヶ月、思い切り夏を楽しみましょう。


《小坂明子さん、Gallery Onetwentyeight, Summer Show に参加》

マンハッタン、ローアーイーストサイドでは最も古いギャラリー、Gallery Onetwentyeightでは現在サマーショーが開かれています。このショーに小坂明子さんが招待され出品しています。また、メンバーの依田ご夫妻のご子息の依田洋一朗さんも参加しています。ショーは8月半ばまで続いていますので、ローアーイーストサイド散策の折にはお立ち寄り下さい。

Summer Show — Artists Air Out Their Drawers

Show Dates : July 13 — August 13
Gallery hours : Wednesday to Friday   — 1-7 pm
                        Saturday                       — 2 - 6 pm
                        Sunday                         — 2 - 6 pm

Gallery Onetwentyeight
128 Rivington Street, New York NY 10002

F train to Delancey Street,  M or J train to Essex Street


〈大野廣子さん”Art of the Northeast” 展に入選〉

大野廣子さんが北東部では伝統のある展覧会、コネチカット州のシルバーマイン・アーツセンターでの審査展覧会、「第67回”Art of Northeast」展に入選されました。
キューレーション、審査はホイットニー美術館のキューレーターであるデイビット・キール(David Kiehl) 氏。キール氏はホイットニーの前はメトロポリタン美術館のキューレーターをしていたと言う高い経験のある敏腕家です。

シルバーマインの展覧会は東海岸の地域では伝統ある審査制のレベルの高い展覧クへやって来た日本人アーティストも、こぞってこの展覧会に挑戦したものでした。とにかく、アメリカに来て驚いたのは、アート状況が日本と違うと言うこと。それは、発表の機会が極めて少ないと言うことでした。しかもアメリカの日本人への認識も低かった頃。
会で、60年代から70年代に海を渡ってニューヨー
当時すでに日本には団体展、その他のコンペ、また、多くの貸画廊があり、発表の機会に恵まれていたからです。現在はニューヨークも数は多くはありませんが、貸画廊、オープンスタジオなどもあり、私たちアーティストの活動の場は増えています。(校友会しかり

ここで大野さんのお喜びの言葉をご紹介します。
「ホイットニー美術館の学芸員のキューレーションの展覧会に入選でき、大変光栄に思っています。惜しくも賞は逃しましたが、とても良い展覧会に出品でき、また、作品のディスプレイは非常にプロフェッショナルで、私の作品を殆どベストに見える状態で展示してくださっています。最近、立体の作品の制作も始めました。今回が立体作品を発表する最初の展覧会です。ご報告までにご案内させていただきました」

作品はこちらのサイトからご覧いただけます。

67th ART of the NORTHEAST
Show Date. July 8 — August 19 

Silvermine Arts Center
Silvermine Galleries

1037 Silvermine Rd, New Canaan, CT 06840
Tel  203-966-9700


Kenichi Hiratsuka Open Studio Show 2017

ニューヨーク州、キャッツキルのスタジオで平塚健一さんがオープン・スタジオのショーを7月22日、7月23日に開かれました。
平塚さんは石や町の歩道の上に文様を刻みます。その文様は途切れることのない一本線で表されています。私は彼を個人的には存じあげなかったのですが、ソーホーの歩道に一本線の文様を描いてあるのを何度か見たことがあります。なぜ一本線なのだろうか。私はそれを心の内部の体験と、私たちが生きている現実の世界とを結ぶ通路のように感じました。心の内部の体験は人類の起源にまで遡るもの。また、古代人の土器や壁に描かれた文様にも通じるものがあると思います。

オープンスタジオの案内の写真は、トーテンポールのように細長く高い石に一本線の文様が描かれている作品です。空へ向けて瞑想するトーテンポール。キャッツキルの大きな自然と調和して時空を超えてドリームタイムへ見る者を誘うようです。

Ken Hiratsuka
Sculpture

Saturday July 22 & Sunday July 23 / 2017


34325 State Highway 28 Andes, NY 13731



筆:神舘美会子
企画、編集:小柳津美香