7/18/2010

msb! ニュース July

7月も半ばを過ぎ、夏真っ盛り。毎日いかがお過ごしでしょうか。

今月のニュースレターは7月3日、4日にムサビで行われ、USA支部からも支部長の小柳津さんが参加しました、2010年度校友会総会行事の報告が主です。


その前に、まずは展示会のお知らせです。
NYで開催中のグループ展 New Prints 2010/Summer - Heat! - に木野眞穂さんも参加なさっています。
場所:IPSNY(international print center NY)
508W 26th Street, Room 5A, New York, NY
8月13日までですので、ぜひご覧になってみてください。

ご本人からのメッセージ(抜粋)は ”please come and see my new peanuts work...
love+peace”
http://www.mahokino.com/


以下は総会についてです。

2日間にわたって行われた総会行事では、通常通りの総会(決算報告等)の他に、今回の総会ために選ばれた7つの支部からのプレゼンテーションと活動報告、新しい美術館と図書館のツアー、大学からの近況報告、講演会、懇親パーティーなどがありました。総勢80名ほどだったそうです。

報告を行った7支部(茨城、福岡、石川等)はすべて設立数十年の歴史のあるところばかりで、支部展、講演会、地域活性イベントなど、かなり充実した活動をしているようです。

USA支部は設立からまだ一年も経ちませんが、日本人卒業生による唯一の海外支部です。これから様々な方面での活動を行い、歴史を作っていければと思っております。
ただ海外とはいえ、日本の各支部と同様の問題点もあるようでして、それは現在美術に関わっていらっしゃらない会員の方の活動参加がないことです。私も、いっそのことmsb!主婦の会(私自身を含む)でも作ろうかと提案したこともありますが、何か案がございましたら、御連絡いただけましたら幸いです。


さて、今回の総会で素晴らしかったのは、新しい図書館の見学だったとのこと。場所は学食の横、課外センターと元の図書館(美術館に改装中)の間だそうです。校内がずいぶん混み合っているようにも思えますが、写真を見ますと圧巻です。ガラスの中にすっぽりと収まった木の建物が、それを取り囲む木々の緑と相まって、非常に美しい景観を作り出しています。これはコンペで選ばれた東大の建築家の方によるものだそうで、ムサビではないのがちょっと残念ですが、もちろん外観だけでなく、中身も資料のデジタル化、膨大な量の国内未公開の映画、居心地の良いグループ学習室などなど、かなり充実しているそうです。それと、中で使われる世界中のデザイナーチェアがインパクトがあるようです。

大学からの近況報告によりますと、最近は近年の少子化に加えて、経済の悪化もあり、入学希望者の減少が見られるようです。それで通信や生涯学習等にも力を入れているようですが、私が興味深く思ったのは、最近の生徒、受験生の傾向です。

最近は電車の中吊りや街中でムサビの広告をよく見かける他、ロゴや学校案内の他、グッズやベーカリーや、なんとガチャガチャ(正式にはカプセル自動販売機というらしい、あのおもちゃの自販機!)まであり、これらはかわいいデザインだそうです。
そこに反映される(?)今の受験生は、企業や家庭が経済的に困難な時期を見て育っている為に、非常に保守的で無難な進路を選びたがり、安定を望める地元指向が強いらしく、そうすると地方からの美大志望者も減ることになるのでしょうか。

国際センターからの報告によりますと、日本から海外へは、奨学金があっても交換留学でも希望者がおらず、これはやはり先の述べました安全志向、家族や友達から離れる不安、帰国後の就職に対する不安などが原因のようです。そして、ネットの普及、国内企業の国際化などにより、わざわざ国外に出る必要がなくなってもいるのでしょう。しかし逆に海外からの入学者は増えているとのこと。一部の授業も英語で行われたり、今後ますますムサビの国際的な活動を期待できそうです。

今回の総会や図書館の様子は、写真がありますので、ぜひご覧になってみてください。

ニュースレター発行は毎月20日頃にいたしますので、情報記載ご希望の方はその2、3日前までにこちらへご連絡下さい。




2010年むさ美の様子の写真はこちらのアルバムからご覧できます。
むさ美とその周辺 2010






筆:橋口昌佳  企画、編集:小柳津美香
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